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冬の朝、旅行や帰省に出かけようと車に乗り込んだのに、エンジンがかからないことがあります。そんなトラブルの代表がバッテリー上がりです。出発の直前に動けなくなると、予約していた宿や乗り継ぎの予定まで崩れてしまいます。
ここでは、JAF(日本自動車連盟)が公表している救援データや解説をもとに、冬にバッテリー上がりが増える理由、原因になりやすい使い方、寿命と交換の目安、上がってしまったときの対処法、間違えやすい別のトラブルと冬前の点検までを順に整理していきます。
冬にバッテリー上がりが増える理由
バッテリー上がりは一年中起こるトラブルですが、冬の連休は特に件数が目立ちます。まずは救援データの数字を確かめ、低温がバッテリーにどう影響するのかを見ていきましょう。
年末年始の出動理由で最も多いトラブル
JAFロードサービスの2025年年末年始の出動理由TOP10(四輪・二輪合計)を開くと、2025年12月27日から2026年1月5日までの一般道路で最も多い出動理由は「過放電バッテリー」です。件数は35,564件で、一般道路の総合計83,720件のうち42.48%を占めています。2位のタイヤのパンクやバースト、空気圧不足は11,722件なので、3倍以上の差がついた計算になるでしょう。
3位の「破損/劣化バッテリー」も9,263件で11.06%を占めます。バッテリーそのものが傷んでいるケースを合わせると、一般道路の救援のうち半分以上がバッテリー関連という状況です。四輪だけに絞った表でも、過放電バッテリーは34,830件、構成比42.84%で1位に入っています。
前の年も傾向は変わりません。JAFの2025年12月18日のニュースリリースは、2024年12月28日から2025年1月6日までにJAFが出動した件数が8万2747件にのぼり、約10秒に1件の割合だったと伝えています。最も多い出動理由はやはり「過放電バッテリー」で、年末年始はトラブルが集中する時期のため、事前の点検が大切だと呼びかける内容です。
件数そのものも増えています。2026年1月13日のJAFのニュースリリースでは、2025年12月27日から2026年1月5日までのロードサービス受付件数(速報値)が全国で8万8301件となり、前年より5,312件多かったと報告しています。日別では1月5日が10,639件で最も多く、休み明けに車を動かそうとして始動できない人が集中した格好です。郊外に比べて都市部で受付件数が増える傾向がみられたという点も、車で帰省する人には気になるところでしょう。
季節による違いについては、JAF Mate Onlineの冬のバッテリー上がり対策の記事で、JAFロードサービス隊員が説明しています。2024年度のお盆時期のバッテリー上がりは21,000件で全体の約30%でした。夏・冬というよりは、秋から冬、つまり11月から3月くらいにかけて起こりやすくなるため、冬前の点検がすすめられています。
連休ごとの比較は、JAFのロードサービス出動理由の季節別ページで確かめられます。2025年度の出動件数は、ゴールデンウイークが75,060件、お盆が73,424件だったのに対し、年末年始は二輪の2,464件を含めて85,707件でした。三つの連休のなかで、冬の休みがもっとも救援の多い時期という結果です。
低温で性能が落ちるしくみ
冬にバッテリーが弱りやすい理由は、温度と電気の使い方の両方にあります。JAF Mate Onlineのバッテリー上がりの傾向と対策の記事によると、バッテリーにとっての適温は25℃くらいとされています。外気温が下がるとバッテリー液の温度も下がって化学変化が鈍くなり、性能が低下しやすくなるという説明です。救援の規模も大きく、2023年度のJAFの年間救援件数約226万8千件のうち約41%がバッテリー関連でした。2024年11月だけを見ても、約19万7千件の出動のうち約6万7千件がバッテリーのトラブルだったと紹介しています。
さらに、気温が低い冬場や春先は、ライト類の使用やエアコン、デフロスターといった電装品の使用頻度が増える傾向にあります。日が短くなってヘッドライトを点ける時間が長くなり、窓の曇り取りや暖房も欠かせない季節です。性能が落ちたバッテリーから多くの電気を使うことになるため、この時期は特に注意が必要です。
バッテリーメーカーの見解も重なります。パナソニックのカーバッテリーQ&Aは、バッテリーの性能は温度によって大きく影響を受け、温度が低いと性能が下がると回答しています。逆に温度が高いと性能は上がるものの、劣化が早くなって寿命は短くなるという関係です。夏の暑さと冬の寒さは、どちらもバッテリーにとって負担になります。
寒冷地では凍結にも気をつけなければなりません。-25℃以下になると、バッテリー内部の電解液が凍結する場合があり、凍結すると電槽のひび割れや液漏れなどの症状が出ることもあります。車を長期間使わずにバッテリーが放電した状態では、-10℃前後でも凍結のおそれがあるため、速やかに充電する必要があると案内されています。スキー場の駐車場に何日も車を置く旅行では、出発前の充電状態が大切になるでしょう。
X(旧Twitter)でも、ジーエス・ユアサ バッテリーの公式アカウントが「外気温が下がることによって、エンジン始動時に、より多くのエネルギーを消費します。」と投稿し、バッテリー内部の化学反応が鈍くなって容量が低下する点もあわせて紹介しています。始動に必要な電気が増える一方で、取り出せる電気は減るという二重の負担がかかる季節というわけです。
バッテリー上がりを招く原因
気温だけでなく、ふだんの車の使い方もバッテリー上がりに大きく関わります。うっかりミスや乗り方の癖と、バッテリーそのものの寿命に分けて確かめていきましょう。
消し忘れと短距離走行
JAFクルマ何でも質問箱のバッテリー上がりの原因と症状の回答では、バッテリー上がりの原因で多いのはライト類や室内灯の消し忘れだと説明しています。バッテリーはエンジンを掛けることで充電されるため、エンジンを止めたままライトや室内灯、ウインカーなどを点け続けると、蓄えた電気をどんどん消費してしまいます。ドアをしっかり閉めないと室内灯が点いたままになる場合があることにも注意が必要です。車に長く乗らない状態が続いても、コンピュータやカーナビが記憶や時計機能のために少しずつ電気を使う「自然放電」で、バッテリーが上がることがあります。夏場にエアコンを多用してバッテリーに負担をかけていると、冬になって寒さが加わったときに上がりやすくなるという指摘もあり、季節をまたいだ使い方が影響する点は覚えておきたいところです。
消し忘れが起こりやすい場面は、旅行と重なることが少なくありません。JAF Mate Onlineの隊員インタビューでは、最近はショッピングモールの立体駐車場からの救援要請が増えていると話しています。昼間でも薄暗い場合が多く、荷物の積み降ろしで点けたルームランプを消し忘れてしまうケースです。年末年始やゴールデンウイーク、お盆には空港の駐車場での救援も多くなり、忘れ物の確認で点けたルームランプの消し忘れが目立つそうです。ガソリンがもったいないとエンジンをかけずにアクセサリーモードでテレビを見ていて上がったケースもあり、性能が落ちたバッテリーでは数時間で上がることもあると注意を促しています。
JAF Mate Onlineの冬のバッテリートラブルの記事では、ワンボックスタイプのミニバンで、後部座席の子どもが点けたルームランプや、運転席から見えないバックドアのランプが点いたままになる例も紹介しています。家族旅行では、降りる前に後ろの席まで確かめる習慣をつけておくと安心でしょう。
乗り方の癖も見逃せません。週末に近くのスーパーへ往復するだけといった使い方が続くと、エンジン始動で使う電気の量が充電される量よりも多くなり、バッテリーが上がりやすくなります。年式が新しい車でも起こるため、納車1年未満の新車でも季節ごとの点検が効果的な予防法になるという説明があります。
寿命と交換のサイン
バッテリーは消耗品で、使い方に気をつけていてもいずれ寿命を迎えます。JAFクルマ何でも質問箱のバッテリー交換時期の回答では、一般的なガソリン車のバッテリー寿命の目安を2〜5年としています。使用状況に大きく左右されるため幅が広く、3年以上たったバッテリーは内部の劣化が進んでいる可能性が高いという見方です。乗る頻度が少ない人や短距離走行が多い人は劣化が早まりやすく、2年ごとの車検に合わせた点検と、必要に応じた交換が望ましいとしています。
アイドリングストップ機能付きの車は、エンジンの停止と再始動を繰り返すぶん負荷が大きく、寿命は2〜3年が目安です。多くの場合は専用バッテリーが指定されていて、通常のバッテリーでは充電の回復が追いつかず、アイドリングストップ自体が作動しなくなる場合もあると説明しています。ハイブリッド車や電気自動車には、走行用の駆動用バッテリーとは別に、ライトやカーナビを動かす12Vの補機バッテリーが積まれています。定期的な交換が必要になるのはこの補機バッテリーで、交換時期の目安は2〜5年程度です。駆動用バッテリーについては、メーカー保証がハイブリッド車で5年または10万km、電気自動車で8年または16万kmに設定されていることが多いとしています。
交換が必要なサインとしては、次の4つが挙げられています。
- エンジンのかかりが悪くなった
- アイドリングストップの作動頻度が減った
- バッテリー本体の外観に異常がある
- 前回の交換から2〜3年以上が経過している
セルモーターが「ギュルギュル」と弱々しい音を立てるときは、劣化が疑われる状態です。信号待ちでエンジンが止まらなくなったと感じたら、電圧の低下でECUがアイドリングストップを制限している可能性があります。本体の側面や底の膨らみは内部でガスが発生しているサインで、端子周辺の白い粉状の汚れや腐食は接触不良の原因になります。近年のバッテリーは性能が向上しているぶん限界直前まで使える傾向があり、前兆なく始動しなくなるケースも少なくありません。
車側の不具合が原因になることもあります。オルタネーター(発電機)が正常に作動していないと走行中に十分な充電が行われず、電装品の異常で停車中にも電力が流れ続ける「暗電流」があると、短期間で上がってしまいます。バッテリーを交換しても症状が繰り返される場合は車本体の故障が疑われるため、整備工場やディーラーで原因を特定してもらうことが重要です。乗る機会が少ない車は、週1回、30分程度走らせて充電を補うことが望ましいとされています。
上がってしまったときの対処
点検をしていても、出先でバッテリーが上がることはあります。ほかの車から電気を分けてもらう方法と、ロードサービスを呼ぶ場合の流れを確かめておきましょう。
ジャンピングスタートの手順
JAFクルマ何でも質問箱のバッテリー上がりと応急処置の回答では、ほかの車から電気を一時的に分けてもらってエンジンを始動させる方法を「ジャンピングスタート」と呼んでいます。必要なのは赤と黒の2本の専用コード、ブースターケーブルです。不意のバッテリー上がりに備えて、トランクルームに常備しておくことがすすめられています。
作業の前には、ケーブル本体の被膜の破損や断線、端子を挟むクリップ部分のガタを確認し、問題があれば使わないようにします。電気を供給してくれる救援車を用意しますが、トラックは電圧が24Vと高いため使えません。ボンネットを開けて近くに止め、エンジンを停止させてからケーブルをつなぐのが手順です。つなぐ順序は次のとおり決まっています。
- 上がった車のプラス
- 救援車のプラス
- 救援車のマイナス
- 上がった車のマイナス(端子ではなくエンジンの金属部分など)
確実につながったら救援車のエンジンをかけ、AT車はパーキング、MT車はニュートラルになっていることを確かめてサイドブレーキを必ずかけます。アクセルを踏んで回転を少し高く保ち、そのうえでバッテリーの上がった車のエンジンを始動させる流れです。始動したら、ケーブルはつないだときと逆の順番で外します。
エンジンがかかっても安心はできません。バッテリー自体が寿命を迎えていたり損傷していたりすると、エンジンを止めたあと再び始動できない場合も考えられます。発電機が不調なら走行中に止まることもあるため、ディーラーや専門店で早めに点検してもらうようすすめられています。なお、ハイブリッド車は構造上、ほかの車のバッテリー上がりを救援できません。
車種ごとの違いにも注意が必要です。JAF Mate Onlineの冬のバッテリー上がりの記事では、最近の車は電気系統が複雑になり、応急始動に特殊な手順が求められる車種が増えていると説明しています。マイナス端子のアース接続場所が指定されている場合や、ポータブルバッテリーの接続が禁止されている場合もあるため、自分の車の取扱説明書を前もって確認しておくことが大切とされています。旅先でほかの車に救援を頼む場面では、相手の車がハイブリッド車やトラックではないかも最初に確かめておきましょう。
ロードサービスを呼ぶ場合
道具や知識に自信がない場合は、ロードサービスに連絡するのが確実です。JAFクルマ何でも質問箱のバッテリー交換時期の回答では、JAFや自動車保険に付帯するロードサービスに電話すれば、専門のスタッフが現場まで駆けつけると説明しています。JAF会員の場合、バッテリー上がりの応急始動作業は何度利用しても無料です。
JAFのサービスカーには数種類の販売用バッテリーが用意されていて、車に合うサイズであればその場で購入して交換できます。バッテリー代は別途必要です。利用者が自分で用意したバッテリーへの交換も、会員なら作業が30分以内の場合は無料とされています。ただし、JAFは廃バッテリーの引き取りを行っていないため、古いバッテリーは自分で処分しなければなりません。JAFアプリを使えばGPS機能で現在地が自動で共有されるため、旅先の土地勘のない場所でも依頼しやすいでしょう。
会員でない人がバッテリー上がりで依頼すると、昼間の一般道で1回21,700円が必要です。救援現場で入会した場合、その救援は一般の料金になるという注意書きもあります。JAFの入会金は2,000円、年会費は4,000円となっています。
自動車保険のロードサービスとの違いも押さえておきましょう。保険のロードサービスは「クルマ」が対象のため、原則として契約した車両に限られます。一方、JAFは「人」に対するサービスで、マイカーのほかレンタカーや社用車、バイクまで、会員が運転または同乗していれば対象になります。旅先でレンタカーを借りる機会が多い人には、この違いが判断材料になるはずです。保険のロードサービスでは適用外になりやすい異音や異臭の点検、パンクの応急修理、大雨による車両冠水などもJAFでは対応でき、会員は原則として利用回数に制限がありません。JAFと提携する保険に加入していれば、無料けん引距離の延長などの優遇が適用される場合もあります。
救援車がない場面では、携帯型のジャンプスターターを使えば救援車なしでも対処できます。ただし接続順序を誤るとショートのおそれがあるため、不安な場合はロードサービスに任せるほうが安全です。始動に成功してもバッテリーの劣化は改善しないので、始動後は30分程度走って充電を回復させ、早めに点検を受けることが重要とされています。
間違えやすいトラブルと冬前の点検
エンジンがかからない原因は、バッテリー上がりだけとは限りません。勘違いしやすいトラブルと、冬のドライブ前に確かめたい点検のポイントを紹介します。
プラグかぶりやスマートキーの電池切れ
JAF Mate Onlineの冬のバッテリー上がり対策の記事では、急に気温が下がって寒くなると「プラグかぶり」のトラブルが多くなると説明しています。点火プラグが気化しきれなかったガソリンで濡れ、正常に火花が飛ばなくなってエンジンがかからない状態です。寒さで気化しきれなかったガソリンが、霜のようにプラグまわりに付着することが主な原因です。「バッテリー上がりでエンジンがかからない」という救援要請で点検してみると、バッテリーには異常がなく、プラグかぶりが原因だったというケースもあると紹介されています。
スマートキーの電池が切れている場合もエンジンがかからないため、バッテリー上がりと勘違いされやすいトラブルの一つです。最近の車は電子制御化が進み、バッテリーが上がるといろいろな警告灯が点くこともあります。JAFでは利用者の許可を得てOBDⅡ(故障診断機)で点検し、より正確な原因を伝えるようにしているとのことです。
JAF Mate Onlineの隊員インタビューでも、救援要請で現場に行くと違う原因でエンジンがかからないケースが結構あると紹介されています。プッシュスタート式の車はブレーキペダルを踏み込まないとエンジンが始動しない仕組みで、踏み込みが甘いとかからない場合があります。厚手の冬靴を履いているときなどは、しっかり踏めているか確かめてみるとよいでしょう。
オルタネーター(発電機)が故障してバッテリーに蓄電できず、走行中に止まってしまうケースもあります。発電機が故障すると、メーターパネル内にバッテリーの形をした警告灯が点くため、バッテリーのトラブルと勘違いすることが多いようです。この警告灯が点いたら、慌てず速やかに安全な場所に車を止めて救援を要請するよう呼びかけています。電子キーに内蔵された電池の消耗でもエンジンが始動しなくなるため、予備の電池を旅行の荷物に入れておくと安心でしょう。
反対に、本当にバッテリーが弱っているサインも知っておきたいところです。エンジン始動時にライトやメーターの照明が一瞬暗くなる場合は、バッテリーが弱っている可能性があるとされます。バッテリー交換の目安は一般的に2〜3年で、2年以上使っているならこまめに点検するよう呼びかけています。
冬のドライブ前に確かめたいこと
冬の遠出の前には、バッテリーまわりを一度見ておくと安心です。JAFクルマ何でも質問箱のバッテリー上がりの原因と点検方法の回答では、液量が本体横のUPPER LEVEL(最高液面線)とLOWER LEVEL(最低液面線)の間にあるか、+と-の端子の腐食や取り付け金具の緩みがないか、6つあるキャップの通気口が白い腐食物やゴミでふさがれていないかを日頃から確かめるよう案内しています。本体に割れやヒビ、膨らみなどの異常があれば、できるだけ早く点検を受けましょう。寿命が近づいたときの症状として、セルモーターの回転が弱くなる、ライトの明るさがエンジンの回転数で変わる、パワーウインドーの動きが遅くなるといった変化も挙げられており、ひとつでも当てはまれば早めの点検が安心です。
自分で判断しにくいときは、プロに見てもらうのが近道です。JAFクルマ何でも質問箱のバッテリー交換の回答は、事前に交換する場合の主な依頼先として、新車ディーラー、整備工場、カー用品店、ガソリンスタンドの4つを挙げています。カー用品店やガソリンスタンドには無料のバッテリー点検を実施している店舗もあり、定期的に電圧を測ってもらうことが望ましいという内容です。カー用品店では工賃と廃棄費用込みのパック料金を設定している店舗も多く、依頼前に総額を把握できます。ガソリンスタンドは給油のついでに頼める反面、在庫がなく取り寄せになる場合や、交換に対応していない店もあるため事前の確認が必要です。
出発の直前には、天候の確認も欠かせません。JAFの年末年始に向けたニュースリリースは、帰省や旅行で多くの人が移動する時期には急な冷え込みや路面凍結、大雪による交通への影響が出るおそれがあるとして、出かける前に最新の天気予報を確かめるよう呼びかけています。大雪が予想される場合は不要不急の外出を控えるなど、事前の点検や準備と慎重な判断を心がけたいところです。JAFは圧雪路と氷盤路で行った制動距離の実験結果もあわせて紹介しています。圧雪路ではノーマルタイヤの制動距離がスタッドレスタイヤの約1.7倍、氷盤路ではチェーン装着時の約1.8倍まで延びたという内容で、バッテリーの点検とあわせて冬タイヤやチェーンの準備も欠かせません。日常点検15項目をまとめたページも案内されているため、バッテリー以外の項目もあわせて確認できます。
まとめ
冬のバッテリー上がりは、低温による性能低下と電装品の使用増加が重なって起こりやすくなります。出発前に押さえておきたいポイントを振り返りましょう。
- 2025年の年末年始、JAFの一般道路での出動理由1位は過放電バッテリーで、35,564件・42.48%を占めた
- バッテリーの適温は25℃くらいで、気温が下がると化学変化が鈍り性能が落ちる
- ルームランプの消し忘れや短距離走行の繰り返しが、上がる原因になりやすい
- 寿命の目安はガソリン車で2〜5年、アイドリングストップ車で2〜3年
- ジャンピングスタートは上がった車のプラス、救援車のプラス、救援車のマイナス、上がった車の金属部分の順につなぐ
- プラグかぶりやスマートキーの電池切れ、発電機の故障もエンジンがかからない原因になる
旅行や帰省の予定が決まったら、出発の数日前にバッテリーの状態を確かめておくと、当日の朝に慌てずにすみます。交換から2年以上たっている場合は、冬本番の前に一度点検を受けておきましょう。