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10月も終わりに近づき、北日本では雪の便りが聞こえる季節になりました。Xでも10月26日の朝には、札幌で週末に近所の人がちらほらスタッドレスタイヤに交換していて自分は来週あたりかなという投稿や、ディーラーでも数日前から急にタイヤ交換が増えたと聞いたという投稿が見られました。年末年始の帰省や冬の旅行で、雪の多い地域へ車で出かける予定がある人もいるでしょう。
スタッドレスタイヤへの交換時期には「何月何日まで」という全国共通の決まりはありません。ただし、雪道を夏タイヤで走ると法令違反になる地域が多いこと、高速道路では冬用タイヤ規制やチェーン規制が行われること、そして去年のタイヤがそのまま使えるとは限らないことは、知っておきたいポイントです。
この記事では、国土交通省、NEXCO各社、JAF、日本自動車タイヤ協会(JATMA)、タイヤ公正取引協議会、ブリヂストンの公式情報をもとに、交換の時期の考え方から、規制の違い、手持ちのタイヤの確認、交換後と保管の注意点までを順番にまとめました。
スタッドレスタイヤへの交換はいつまでにする?
最初に、いつまでに履き替えればよいかを考えます。地域ごとの降雪の始まりと、雪道を夏タイヤで走ったときのルールを知っておくと、交換の目安が立てやすくなります。
初雪の前に履き替えておく理由
交換の目安としてまず意識したいのは、その地域で雪が降り始める前に済ませておくことです。NEXCO東日本北海道支社は2026年10月1日の発表で、10月16日から2027年4月30日までを「雪氷対策期間」とすると公表しました。期間中は除雪車が時速50km以下で作業するため、追い越さないようにとも求めています。同じ発表では、北海道では例年初冬の10月上旬ごろから降雪が始まるとして、冬用タイヤの装着など早めの冬装備を呼びかけています。北海道内の高速道路では、ハンドルやブレーキの操作ミスによる交通事故が、冬は夏の約3倍になるとも書かれていました。
雪が降ってから交換しようとすると、間に合わないおそれがあります。理由の一つが法令のルールです。タイヤ公正取引協議会の解説によると、沖縄県以外の公安委員会は、道路が積雪や凍結しているときにタイヤチェーンを取り付けるか、スタッドレスタイヤなどの冬用タイヤを使うよう定めています(道路交通法第71条第6号など)。違反すると、普通車で6千円、大型車で7千円の反則金が課されます。違反点数の減点はない公安委員会遵守事項違反という扱いです。
一方で、雪の降り始めなど、路面がまだ積雪や凍結していない段階であれば、このルールの違反にはならないとも説明されています。ただし、冬用タイヤ規制などが行われた場合は別です。路面の状態は走っている途中でも変わるので、雪の予報が出てからあわてるより、前もって履き替えておくほうが安心でしょう。
もう一つの理由は、止まるまでの距離です。JAFは時速40kmから急ブレーキをかけるテストを行い、雪が踏み固められた圧雪路では、ノーマルタイヤの制動距離が29.9m、スタッドレスタイヤが17.3mで、約1.7倍の差があったと公表しています。凍結した氷盤路では、ノーマルタイヤが105.4m、スタッドレスタイヤが78.5mでした。JAFは、雪道でノーマルタイヤを使うのは極めて危険だとして、スタッドレスタイヤやチェーンの装着を呼びかけています。
なお、同じテストでは、スタッドレスタイヤでも氷盤路では制動距離が長くなるので過信は禁物だともまとめられています。履き替えたあとも、雪道ではスピードを控えめにすることが前提です。
雪の少ない地域でも旅行前に考える
ふだん雪がほとんど降らない地域に住んでいると、スタッドレスタイヤは必要ないと感じるかもしれません。それでも、冬に車で旅行や帰省をする予定がある人は、出発前に考えておきたいところです。
NEXCO中日本の「よくあるご質問」は、全国にネットワークが広がる高速道路では、出発地は晴れていても目的地や通過地点で雪が降っている場合があると説明しています。そのうえで、冬の高速道路ではスタッドレスタイヤなどの冬用タイヤの装着と、タイヤチェーンの携行をお願いしています。NEXCO西日本も、比較的温暖な西日本エリアでも例年降雪や積雪があるとして、冬の高速道路の安全走行を呼びかけていました。
JAFのテストが行われた背景にも、この問題があります。JAFは、雪がほとんど降らない地域ではスタッドレスタイヤやタイヤチェーンを持たないユーザーが多く、降雪時でもノーマルタイヤで走ることがスリップ事故や渋滞の原因になっていると説明しています。
旅行の予定から逆算して交換時期を決めるときに、覚えておきたいのが「ならし走行」です。ブリヂストンは「タイヤを上手に使っていただくために(スタッドレスタイヤ)」のページで、新品タイヤを装着したときは、なれるまで時速60km以下で200km以上のならし走行を行うよう案内しています。Xでも10月26日の朝に、11月20日にスタッドレスタイヤへ交換し、そのあと時速60km以下で200kmのならし運転をしてから富山方面へ出かける予定だという投稿がありました。新品に替えるなら、雪道を走る日の直前ではなく、ならしの距離を走れるくらいの余裕をもって交換しておくとよさそうです。同じ日の朝には、北海道ではそろそろ雪が降るようだと触れつつ、型落ちのスタッドレスタイヤの見積もりに行き、早めに交換したいという投稿もありました。
旅行の前には、目的地や途中の道路の情報も確かめておきましょう。NEXCO中日本は、アイハイウェイ中日本や日本道路交通情報センターのウェブサイトで情報を入手できると案内しています。NEXCO西日本のアイハイウェイでは、ユーザー登録をした人に通行止めの可能性などのお知らせをメールで届けているそうです。雪の多い地域ではレンタカーを借りる方法もあるので、自分の車で行くかどうかを含めて計画を立てると安心です。
冬用タイヤ規制とチェーン規制は何が違う?
冬の高速道路や峠道では、雪の状況に応じて通行の規制が行われます。名前が似ている二つの規制は、通行できる条件が大きく違うので、出発前に整理しておきましょう。
冬用タイヤ規制は全車輪の冬タイヤで通れる
冬の高速道路でよく見かけるのが「冬用タイヤ規制」です。NEXCO中日本の「よくあるご質問」では、すべり止め装置装着規制とも呼ばれるこの規制の内容を表で示しています。チェーンの場合は駆動輪への装着が必要で、一部の県では全車輪への装着が必要とされる、という内容です。冬用タイヤの場合は全車輪への装着が必要です。つまり、スタッドレスタイヤを4本とも履いていれば、冬用タイヤ規制の区間は通行できます。
では、自分のタイヤが冬用タイヤかどうかはどう見分ければよいのでしょうか。NEXCO中日本は、スタッドレスタイヤやスノータイヤの側面(サイドウォール)にはSTUDLESSまたはSNOWの文字があると説明しています。NEXCO西日本も、スタッドレス表記(国内表記)か、スノーフレークマーク(国際表記)が表示されているものを全車輪に装着するよう案内していました。
迷いやすいのがオールシーズンタイヤです。NEXCO中日本によると、側面にM+S、M.S、M&S、M/Sの文字があるオールシーズンタイヤは、ある程度までは積雪路面にも対応できるものの、冬用タイヤに比べて制動性能が劣るため、降雪状況によっては走行できない場合があります。JAFのテストでも、オールシーズンタイヤは圧雪路では22.7mとスタッドレスタイヤに近い制動距離でしたが、氷盤路では101.1mで、ノーマルタイヤの105.4mとほとんど変わらない結果でした。
4本のうち駆動輪だけをスタッドレスタイヤにするのは避けましょう。タイヤ公正取引協議会は、北海道や降雪地帯の県を中心に全車輪に用いることが明文で必要とされていて、その他の地域でも駆動輪だけでは曲がれない、止まれないという危険な状態になることがあるとのことです。ブリヂストンも、冬用タイヤは全車輪に装着しないと挙動が安定しないと注意を促していました。
規制が始まったかどうかは、道路交通情報(ラジオ、テレビ、インターネットなど)や道路情報板で確かめられると、タイヤ公正取引協議会は案内しています。NEXCO西日本も、インターチェンジの入口や本線の情報板、ハイウェイラジオで気象状況などを知らせているとのことです。走行中もこまめに情報を確かめておきましょう。
チェーン規制はスタッドレスでも通れない
もう一つの「チェーン規制」は、冬用タイヤ規制よりも厳しい規制です。国土交通省の説明によると、チェーン規制は大雪特別警報や大雪に対する緊急発表が行われるような、異例の降雪があるときに行われます。大雪で通行止めにする場合でも、チェーンを着けていれば通行できるようにして、通行止めの時間を短くすることを目指した仕組みです。
いちばんの違いは、スタッドレスタイヤを履いていても、チェーンを着けていない車は通れないことです。国土交通省は、スタッドレスタイヤを着けている車でも大雪時には立ち往生することがあるためと説明しています。4WDの車も対象で、重量が大きいため下り坂で急ブレーキをかけたときに止まるまでの距離が長くなることが理由として挙げられていました。チェーンは駆動輪に着けるのが基本です。
実施される区間も決まっています。国土交通省のページでは、直轄国道6か所と高速道路7か所の計13区間が示されています。高速道路は、上信越道の信濃町IC~新井PA(上り線)、中央道の須玉IC~長坂ICと飯田山本IC~園原IC、北陸道の丸岡IC~加賀ICと木之本IC~今庄IC、米子道の湯原IC~江府IC、浜田道の大朝IC~旭ICです。国道には、山形県の月山道路や、山梨県と静岡県にまたがる国道138号の山中湖・須走などが含まれます。冬の旅行でこれらの区間を通る予定があるなら、チェーンの準備は欠かせません。
チェーンの種類にも注意が必要です。国土交通省は、自動車用品店などで販売されているものであれば問題ないとする一方、スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプのものではチェーン規制中に通れないとしています。JAFのテストでも、スプレーチェーンや布製のオートソックは、路面や走行距離によって性能が安定しにくく、あくまで緊急用として使うものだとまとめられていました。
チェーンを着けたあとの走り方も確認しておきましょう。ブリヂストンは、積雪路や凍結路をチェーンで走るときの速度を、金属製チェーンで時速30km以下、非金属製チェーンで時速50km以下と案内しています。また、雪や氷のない道路をチェーンで走るとタイヤやチェーン、車両を傷めたりスリップしたりするおそれがあるので避けるよう書かれていました。チェーンは買ったら一度、家で付け外しを試しておくと、いざというときに慌てずに済みます。
去年のスタッドレスはまだ使える?
すでにスタッドレスタイヤを持っている人は、交換の前に今シーズンも使えるかを確かめておきましょう。見るべきなのは、溝の残り具合とタイヤの年数、そしてゴムの状態です。
プラットホームで残り溝50%を確かめる
スタッドレスタイヤには、冬用タイヤとしての使用限度を示す目印が付いています。JAFの「クルマ何でも質問箱」によると、スタッドレスタイヤの溝の深さが新品の状態から50%未満になると、積雪路や凍結路での性能が低下するため、冬用タイヤとしては使えなくなるそうです。溝の深さが50%の位置には、使用限界を表す「プラットホーム」が設けられているのです。
プラットホームの位置は、タイヤの側面にある「⇧」の印で探せます。その印の延長線上にある溝を見て、溝がなくなりプラットホームが地面に触れる状態になっていれば、冬用タイヤとしてはすでに限界ということです。ブリヂストンも、積雪や凍結路を走る場合は冬用タイヤの残り溝が新品時の50%以上あることを確認し、プラットホームが露出しているかどうかで判断するよう案内しています。
この50%という目安は、メーカーの推奨にとどまらない地域もあります。タイヤ公正取引協議会によると、積雪や凍結時に50%以上摩耗した冬用タイヤの使用を、公安委員会規則で明文化して禁止している県もあるとのことです。挙げられていたのは岩手、宮城、秋田、山形、福島、石川、福井、兵庫、鳥取、広島の10県です。旅行先がこれらの県なら、なおさら確認しておきたいところでしょう。同協議会は、プラットホームは日本独自のもので、海外メーカーのタイヤにはプラットホームがない冬用タイヤも存在すると注記していました。
プラットホームが出たタイヤは、すぐに捨てなければならないわけではありません。ブリヂストンによると、夏用タイヤとして使い続ける場合の使用限度は、スリップサインが露出する残り溝1.6mmです。JATMAも、タイヤの使用限度は残り溝1.6mmで、それ以前に新品と交換するよう案内しています。ただし、タイヤ公正取引協議会は、冬用タイヤは積雪路や凍結路以外での性能が夏用タイヤに比べて劣る傾向にあるとしているので、雪のない季節には夏用タイヤへ履き替えるのがおすすめです。
何シーズン使えるかについて、JAFは一般的には3シーズンから5シーズンは使用できるといわれているとしつつ、使用環境によって摩耗や劣化の具合が変わると説明しています。乾燥した道路での急発進や急ブレーキ、無理なカーブを避けて丁寧に運転することが、長持ちさせるコツだそうです。シーズン数だけで判断せず、毎年溝を見て確かめることが大切です。
製造年週とゴムの状態も見る
溝が十分に残っていても、それだけで安心とはいえません。タイヤはゴム製品なので、年数がたつと性質が変わるためです。Xでも10月25日の夜に、あまり距離を走らないので溝が残ったままゴムが硬くなり、2023年製造のスタッドレスタイヤを交換するつもりだという投稿がありました。
タイヤの年数は、側面に刻まれた製造番号でわかります。JATMAの「安全に乗るために」によると、2000年以降の製造番号では下4桁の数字が製造年週を表しています。たとえば「1220」なら、最初の12が週(12週目)、最後の20が年(2020年)という意味です。自分のタイヤの側面を見て、いつ作られたものかを確かめてみましょう。
年数の目安について、JATMAは、使用開始後5年以上たったタイヤは、継続して使えるかどうかを早めにタイヤ販売店などで点検してもらうようすすめています。さらに、見た目は使えそうでも、製造後10年たったタイヤは新しいタイヤに交換するよう案内しています。ただし、この10年はあくまで目安で、環境条件や保管条件、使い方によっては10年たっていなくても交換が必要な場合があるとの注記がありました。
ゴムの状態は目でも確かめられます。JATMAは外観診断の項目として、経年変化によるひび割れを挙げました。表面のひび割れでも成長して内部の骨格(カーカス)に達する場合があるため、点検の頻度を増やすよう案内しています。また、スリップサインの露出、偏摩耗によるコードの露出、局部的なふくれなどの症状が見られたら、新しいタイヤに交換するよう書かれていました。
夏のあいだもスタッドレスタイヤを履き続けていた場合は、とくに注意が必要です。Xでも10月26日の朝に、タイヤ店が、夏も履きっぱなしにしたスタッドレスタイヤが冬を迎える前に交換になった例を紹介し、雨の日のスタッドレスタイヤはよく滑ることや、見えにくいタイヤの内側も確認してほしいことを呼びかけていました。
自分で判断がつかないときは、交換作業をお願いする販売店や整備工場で見てもらうのが確実です。JATMAは、車両メーカーが取扱説明書などにタイヤの点検や交換時期を書いている場合もあるとしているので、愛車の取扱説明書もあわせて確認しておきましょう。
交換するときと外したあとは何に気を付ける?
タイヤを履き替えたあとは、ナットの締め付けと空気圧の確認が欠かせません。外した夏タイヤも、保管の仕方しだいで次のシーズンの状態が変わります。
交換後はナットと空気圧を確かめる
NEXCO東日本北海道支社は、冬用タイヤに交換したときは、必ず自分でナットの締め方に緩みがないかを確認し、交換したタイヤの空気圧も確かめるよう呼びかけています。脱輪事故やタイヤのバーストを防ぐためです。
ナットについて、ブリヂストンはトルクレンチなど締め付けの強さを設定できる器具を使い、規定のトルクで締め付けるよう案内しています。インパクトレンチを使う場合も、締めすぎに注意してトルクレンチでの確認をあわせて行うよう書かれていました。さらに、ホイールを取り付けてから50~100km走ったあとに、ナットを規定トルクで増し締めするようすすめています。販売店で交換してもらった場合も、増し締めの案内があるか確認しておくとよいでしょう。
空気圧は、走る前のタイヤが冷えているときに、エアゲージを使って点検します。ブリヂストンは最低でも1か月に1度の点検をすすめていて、車の指定空気圧は取扱説明書やドア付近などに表示されていると説明しています。走ったあとは熱で空気圧が高くなりますが、そのときに空気を抜かないよう注意も書かれていました。保管中に空気圧を下げていたタイヤを使うときは、とくに忘れずに指定の値へ戻しておきたいところです。
装着するタイヤの組み合わせにも決まりがあります。ブリヂストンは、全車輪とも同じサイズ、種類、構造、カテゴリーのタイヤを使うよう案内しています。カテゴリーとは夏用タイヤや冬用タイヤの区別のことで、異なるものを同じ車軸に使うと車の安定性を損なうおそれがあるため、混ぜて使わないよう書かれていました。
交換したあとの最初の運転では、新品タイヤならさきほど触れたならし走行を心がけます。ブリヂストンは、タイヤのカテゴリーやサイズを変えた場合はタイヤの運動特性が変わるので、なれるまでは速度などに注意して運転するよう呼びかけています。夏タイヤから冬タイヤに替えると、乾いた道路でのブレーキやカーブでの感覚が変わることがあるので、最初は控えめな運転を意識しましょう。
自分で交換する場合は、作業のあとに異常がないかもチェックします。ブリヂストンは、走行中に操縦が不安定になったり、異常な音や振動を感じたりしたら、すみやかに安全な場所に止めて車両とタイヤを点検するよう案内していました。
外した夏タイヤの保管方法
外したタイヤは、次に使う日まで正しく保管しておくことが大切です。JAFの「クルマ何でも質問箱」では、スタッドレスタイヤを外したときの保管方法を紹介していて、その考え方は夏タイヤを保管するときにも参考になるでしょう。
まずは、タイヤに付いた汚れを落とすところからです。JAFは、融雪剤や泥、油などの付着した異物を水洗いして落とし、水気を残さないように拭き取るよう案内しています。そのうえで、直射日光が当たらず、温度変化が少なく、通気性のよい場所で保管することが大切だと書かれていました。スタッドレスタイヤの場合は、特徴である柔らかいゴムを硬化させないことが重要だという説明もあります。
保管場所で避けたいものについて、ブリヂストンとJATMAは、直射日光、雨や水、油類、ストーブなどの熱源、電気火花の出る装置に近い場所を挙げています。物置や車庫に置く場合も、暖房器具や電動工具の近くは避けておきましょう。
置き方は、ホイールが付いているかどうかで変わってきます。JAFによると、ホイールとセットで保管する場合は、タイヤへの負担を減らすため空気圧を指定の半分程度に下げ、平積みにするのがよいとされているそうです。ブリヂストンも、接地部の変形を抑えるためなるべく横置きにし、空気圧を使用時の2分の1程度に落として、バルブキャップを付けておくよう案内しています。ホイールのないタイヤだけを保管する場合は、タイヤラックなどに立てかけておくとJAFは説明していました。
床に直接置くときにも注意点があります。ブリヂストンは、長い期間取り外して保管すると、タイヤ内部の薬品がにじみ出て床を汚すおそれがあるので、床に置く場合は段ボールなどの厚い敷物を使うよう案内しています。タイヤだけで保管する場合は、内側に水や異物が入らないようにすることも大切です。
保管中に空気圧を下げた場合は、次に使う前に適正な空気圧へ戻さなければなりません。JAFは、そのための空気入れや空気圧計を用意する必要があることから、ディーラーや整備工場、ガソリンスタンドなどでの交換をすすめていました。JAFはこうした保管方法の参考資料として、JATMAの「冬道走行とタイヤ」を挙げています。自宅に置き場所がない場合は、こうしたお店のタイヤ預かりサービスを利用する方法もあります。
まとめ:スタッドレスタイヤの交換時期で押さえたい5つのポイント
スタッドレスタイヤへの交換時期と、その前後に確かめたいことを見てきました。最後にポイントを振り返ります。
- 雪が降り始める前に履き替え、新品ならならし走行の距離も考えて余裕をもって交換する
- 雪の少ない地域でも、冬の旅行や帰省で高速道路を使うなら冬用タイヤとチェーンを準備する
- 冬用タイヤ規制は全車輪の冬用タイヤで通れるが、チェーン規制はスタッドレスタイヤでもチェーンが必要
- 去年のタイヤはプラットホームで残り溝50%を確かめ、製造年週とひび割れもあわせて見る
- 交換後はナットの緩みと空気圧を確かめ、外したタイヤは汚れを落として日光や熱源を避けて保管する